登山雑誌 山と渓谷12月号より、不定期連載・「山岳太平記・宗良親王伝」がはじまります。
9月号に、「山と和歌と 遍歴の宮 宗良親王」というタイトルで、
後醍醐天皇の皇子宗良親王と日本の山に纏わる話を書かせて頂きました。
今回は、その続編にあたり、
親王が30年に渡って潜伏をされていた赤石岳の麓と、
700km離れた八甲田山との奇妙な縁に関して、
取材を致しました。
宗良親王は、御生涯の大半を流浪の旅、遠征の旅、
図らずも、70歳を超えても漂白の旅を続けられ、
その間に、二千首以上の和歌を残されました。
その中には、山と、山の心を詠んだ歌も数多く残され、
700年の時を超えて、私達、岳人の胸に響いいてくるのです。
山岳太平記とは、畏れ多い名称ですが、
宗良親王が描かれた和歌の世界観を、
写真と文章を使って、少しでも再現できたら、
と思っております。
門外漢の分野のため、取材、研究がノロノロペースでありまして、
連載は不定期となり、次回はいつになることやら・・・
このような現代登山とは全く関係ない企画を、
快く、受け入れて頂いた編集部の皆様に感謝いたします。
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ひとりゆく 旅の空にも たらちねの
遠きまもりを なほたのむかな
宗良親王「李花集」より
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お楽しみください。
YH
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