孤独と孤立、について

クイーンズタウンに来ています。

 

 

 

滞在用の部屋を見つけるまで、久しぶりにユースホステルに泊まっています。

 

20代の頃に旅した時と、いくつか差に気がついたことがあるのですが、

その中でも、

 

1・日本人の旅行者が皆無・・・。

2・東アジア(中国、韓国)からのバックパッカーが代わりに激増している。

3・みんなラップトップPCやiPADを持って旅している。

 

ということでしょうか。

 

 

そのうち3が顕著。

みんな食事の時でもPCを開いて食事している。。。

本を読んでいる人がいない・・・。

 

 

日本を立つ前に読んだ扶桑社正論の草舟立言のお題が、

 

「孤独について」

 

というものでした。

 

 

結論からいうと、

 

孤独 (Solitude)とは自己固有の魂を求め続ける人生が招く生き方であり、

必ず高貴さを伴う

 

孤立(Lonliness)とは自己固有の魂の醸成を放棄した生き方の結果もたらされ、人間性の喪失を招く

 

というもの。

 

柳宗元の江雪という南画(美しいもの)と、ムンクの叫び(気味の悪いもの)を比較に出し、

孤独と孤立の違いについて語ったものでした。

 

 

 

それを読んで卑近に感じたことが、

ホステルのキッチンとラウンジの風景。

 

会話がなく、他人に無関心。

 

インターネットが世界の隅々まで普及し、

軽量なラップトップや、iPADが普及すればするほど、

人々は、孤独になれず、孤立していく。

 

何処か遠くの見知らぬ土地にいっても、

目の前を、今まで出会ったことのない異人が通り過ぎても、

Facebookにログインし続けているなら、

旅を続ける意味が薄れていくでしょう。

 

そうなったら、家で仕事していたほうがマシかなあ。

 

 

でも、ラップトップにも、Facebookにもそれ自体には悪意は存在しない。

 

ようは物質を使いこなす人間の精神の問題ですな。

 

 

 

かくいう自分も。

 

さあ、窓を開け放って、寒気を入れよう。

 

 

YH

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    MH (日曜日, 04 8月 2013 20:19)

    解答は出ましたが…。
    どうなっていくのでしょうね…。

    旅に出たくなりました(笑)

  • #2

    blindside (日曜日, 04 8月 2013 20:29)

    ははは、でも仕合せの青い鳥はいつも足元に。