近頃はスイス国とのご縁を感じることがよくあります。
6月にぽっかり空いてしまった数週間を利用して、15年ぶりにモンベルのお店に販売員として立たせてもらいました。富士山のガイドも登山初心者の方と接することが多いのですが、お店はさらにその前段階。
まさにフロント・ラインです。
新宿南口店の店長のIさんは学生の頃アルバイトしていたお台場店のスタッフだった方です。ユーモアと沈着&ポジティブなスタイルは相変わらず。
で、そこでのお話。
スタッフの一人が、
「廣田さん、廣田さん、外国人のお客さんが試着室に靴のままで入っているから、ちょっと注意してくれませんか!」
よーし、わかった!
ちょっと、ちょっと、お客様、すいませんが、
日本の試着室はこれこれこうで、靴は脱がないといけないですよ、
ここにもTake off your。。って書いてあるでしょ。
と説明すると、
その恰幅のいい紳士は、
「これはこれは、申し訳ない!」
と言って非常に恐縮した感じで、靴をぬぎ、
その後は店内を裸足で歩き回りはじめ、、
その後、しばし話をしていたところ、
この人は山の人に違いないと思い、
ひょっとしてガイドさんですか?
ときくと、
「いや、私はガイドではないけど、スキーインストラクターの資格はもっているよ」
娘がグリンデルワルトのモンベルで働いていてね。
グリンデルワルトに来る際には是非、寄ってくれたまえ。
とのこと。
ほほー、これは面白い。
グリンデルワルトにお住まいですか?と聞くと、
「そうだよ、村長をしていてね」
え?
村長さんで、いらっしゃいますか?
ようこそ、新宿へ!
そうして、勤務時間内にも関わらず、パチリ(申し訳ございません)
本で見るリカルド・カシンみたいな、往年の名登山家のような風貌。
しかし、村長さんがスキーインストラクターの資格をもっているとは、
さすが、スイス。
というわけで、
スイスにゆかねばならない理由、その一でした。
YH
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