ここ三日間は、イアンからの思わぬギフトでとても素晴らしい経験をさせてもらった。
今回のRevelstokeでのレベル1は、カナダの教育者(小学校や中学校などの先生)が対象。
カナダの学校では早い内から雪崩教育があるらしく、その質を向上させるためにCAAが企画したもの。とても重要な役割を果たすので、今回はDirecterのイアン自らが教えることになった。
そして、昨日にかけて僕の短いキャリアでは経験したことのないアバランチ・サイクルに遭遇。
それはもちろん、受講生も同じ。
イアンが最後に言っていたけど、こういった現象はこの業界で10年~15年働いていないと遭遇できないような、体験だと。
僕もつくづくそう思った。
ちなみに、その日のトラベル・アドバイザリーは
「Avoid all avalanche terrain」
そして本日、クラスルームの最後に、
彼がCase Studyとして、プレゼンを。
Ambrosia Incident と呼ばれる積雪要因や地形、そしてヒューマン・ファクターのすべてが絡んでくるとても有名なケーススタディで、僕もレベル2の際にはじめて習った。
CMH・Bagaboosでの出来事。
僕も興味深く聞いていたけど、衝撃的だったのは、かれの最後の一言。
「そして、この当事者の若いガイドというのは、僕のことなんだよ」
人は誰でもミスを犯す。
「人生と学校の違いを知ってる? 学校ではレッスンの後にテストが来るけど、人生ではいきなりテストが来て、そこから学ぶことになる。」
誰かの言葉。
「それでも、死ななかったし、ゲストも軽い怪我ですんだ。単に幸運だったのさ。」
「今でも、ビーコンと幸運のどちらかしか山に持っていけないとしたら、
迷わずに幸運をとる」
「でも、残念ながら幸運には頼ることができない。だから、勉強して装備をもっていくのさ」
自分がかつて犯した過ちを、あとに続く人間たちの学びの機会にかえること。
こんなに正直で真摯な人間をDirectorにもてるカナダのガイド・コミュニティは本当に幸せだと思う。
Appreciate all of your mentorship Ian.
YH
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