先日の雪崩ネット・講師セッションでも話題になりましたが、
トリプル・アンテナビーコンの技術進歩によって、ビーコン捜索にかかる時間が格段に少なくなったことを受け、講習内容を変更すべきではないかという話がもちあがりました。
実際、受講生内でもシングル・アンテナのアナログ・ビーコンをもっている方と、
トリプル・アンテナを使用されている方では、明らかに捜索時間が異なり、講習の進度も異なってくるというケースがあるそうです。
これからビーコンを購入される初心者には、
間違いなくトリプル・アンテナビーコンをお奨めしたいですね。
プロの現場でも同じことがいえます。
トリプルアンテナを使えば容易に捜索時間を短縮することができ、
より時間のかかる掘り出しに時間を割くことができます。
そしてその効率的な掘り出し方法の模索の段階に入っているといえるかもしれません。
前回のISSWでもレスキューの項目において捜索法よりもstrategic shoveling(効果的な掘り出し法)にテーマが移行していました。
雪崩通信にも載っているV字コンベアベルト掘り出し法がその筆頭ですかね。
「シングル・アンテナのアナログ・ビーコンでも、練習さえすれば大丈夫」
というのはもう過去の神話でしょう。
1.5m以上の深い埋没や複数捜索では、どんなに習熟していてももう敵いません・・・。
そんなとこで意地を張らず(笑)、
ビーコン習熟に費やす時間を、今後は掘り出しの練習にさくべきなのです。
最近ではレクリエーショナル・ユーザーのほうが賢くて、ガイドさんのほうが情報が遅れているというケースが見受けられて、なんだかな、、という感じですが。
PULSE 3.0の新機能は下記です。
個人的には、
送信モードになった時に音で知らせてくれる。
ソノバデテイシが少なくなった。
埋没者数の概観、距離、および位置を画面で確認できる
の点がすばらしいかと。
早く、フィールドで試したいですな。
Barryvoxの主な改善点/変更点
● 初期設定のプロファイル選択画面でベーシックとアドバンストのどちらかを選べる
→アドバンストを選ぶと設定を変更できるようになり、各設定項目をマニュアルで変更できる
(アナログモードレンジ切り替え:自動/手動、
ピンポイント時のオーディオサポート:オン/オフ、ピンポイント時の表示:十字/方向、
送信自動復帰:4分/8分/オフ、グループテストの距離:ツーリング(1m)/スレッド(5m)、
コンパス較正、設定リセット、終了メニュー)。
→ベーシックを選ぶと設定変更はできず初期設定
(デジタルモードのみ、一番近い埋没者から捜索、距離と音の大きさが連動、など)のまま使用する。
● より見やすくなった距離、方向の表示:ピンポイント時の十字表示が距離に応じて変化
(10m未満で整数は大きい文字、少数は小さい文字で表示)
● 送信ビーコンと受信ビーコンの向きが垂直の場合の最大受信距離が増大
● グループテスト時に周波数のズレがないか確認
● SENDモードに入った際に音でお知らせ
● 「ソノバデセイシ」というメッセージの数が減少
● 受信時に意図せず送信に切り替えてしまうのを警告
● 信号音がより明確になっている
● グループテストの距離設定でスレッドを選択
12月28日追記
スレッド=スノーモービル
ベーシックモードについて
● 埋まっている人の数の表示
● 近い埋没者からの捜索
● 分かりやすいデジタル音で、迅速&簡単に場所を見つけることが可能
● 見つけた埋没者のマーキングができ、次の捜索に移る
● 設定の変更が出来ないのでベーシックモードでは全て同じ機能を持つ
● 誤操作を起しにくい
アドバンストモードについて
● 表示されている人のリストを手動でスクロールし、捜索対象を選択可能
● 埋没者数の概観、距離、および位置を画面で確認できる
● アナログサーチ(手動/自動でレンジ切り替え)が可能
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